腸は第二の脳!(消化器の大切さ)
- 蜂谷鍼灸治療院
- 2016年3月20日
- 読了時間: 2分
今日は最近話題になっている「腸」についてお話ししたいと思います!
「うつ病は脳の充電不足!?腸機能の改善が重要!」
「腸内フローラで健康維持、アンチエイジング!」
○初めに、腸は第二の脳と言われているのはご存知でしょうか?
腹が立つ、腹黒い、太っ腹、腹の探り合い、腹に一物あり...など、腹(腸)と心(脳)の機微を表す言葉が実に多いですよね。
○脳が身体の全てをコントロールしていると思われがちですが、身体の様々な機能をコントロールしているのは自律神経という神経系です。
自律神経は神経細胞がたくさん集まる脳などによってコントロールされていますが、実は腸にも脳に匹敵するほどの神経細胞が存在し、腸も脳と相互に影響しながら自律神経をコントロールしています。
○自律神経は「呼吸」や「代謝」、「体温調節」、「循環」、「内分泌」などの機能や「内臓の働き」をコントロールしている神経系のことです。寝ている間に「呼吸」しているのも 自律神経のおかげで、意識とは無関係に呼吸を行うことができます。
○脳死となり植物状態になっても呼吸・代謝をして生きていられるのはこの腸が自律神経をコントロールし、内臓などの働きを保っているからなのです。
・「脳」でストレスを感じると、自律神経の作用によって「腸」の働きが弱まり、腹痛や便通異常を起こす。
・「脳」で必要とされている、感情をコントロールするホルモンの「セロトニン」という物質が、「腸」で9割は作られている。
・「腸」が病原菌に感染すると、「脳」が不安を感じる。
・「腸」がホルモンを出すと、「脳」が食欲を感じる。
この様に、腸の働きや腸内環境(腸内フローラ)が、脳の働き、また身体の健康に密接に関係しています。
○「うつ病」は、最近では「心の病気」ではなく、「脳の病気」と言われるようになってきました。
それは脳内ホルモンの分泌が減り、感情のコントロールが低下しているためだと解ってきたのからです。
しかも、その脳内ホルモンの大半を作っている消化器系の働きが弱まっている人がほとんどです。
腸の働きが悪くなり、脳に必要なホルモンの産生が減ってしまい、感情のコントロールが低下してしまっているのです。
したがって、うつ病の患者さんはまず消化器系、特に腸の働きを改善する治療をすることで、脳内ホルモンのセロトニンを生産する働きを高めて、脳の充電をしていくことがとても重要です。
腸についてはまだまだお話ししたいことがありますが、また今度にしたいと思います。
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